こんにちは
いかがお過ごしでしょうか。
今日は遺伝子に関して取り上げたいと思います。
多発性嚢胞腎(PKD)は、遺伝子疾患です。
常染色体優性遺伝(ADPKD)は、PKDでも多くの患者さんがこの優性遺伝です。
一般の取り上げれてるのは、この優性遺伝(ADPKD)が多いのです。発病する人の遺伝子型はヘテロ接合です
ヘテロとは下記で確認してください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%86%E3%83%AD%E6%8E%A5%E5%90%88%E5%9E%8B
両親のどちらかがPKD患者であれば、その子供は50%の確立で同じPKDを発症するといわれています。
もし、この変異した対立遺伝子が、ホモ接合する遺伝子型であればPKDを発症するでしょう。
しかし、この場合、極めて重症になるか、この世に生を受けることが出来ない場合が多いと思われます。
それが、劣性遺伝であり、ARPKDなのです。
稀に常染色体劣性遺伝(ARPKD)が発症します。
劣性遺伝は、変異のある遺伝子がホモ接合して初めて発症します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A2%E6%8E%A5%E5%90%88%E5%9E%8B
ヘテロ接合の状態では発病せず、保因者になります。
ここではARPKDの両親はこのヘテロ接合の保因者になり
その生まれてきたARPKDの子は、ホモ接合を受け継いだがために発症しているのです。
これが優性遺伝であるADPKDと、劣性遺伝であるARPKDとの違いです。
両親が保因者と考えると、その子供は25%の確立で発症してきます。
もし子供がヘテロであれば、ARPKDは発祥はしない
その子も保因者になるということです。
よく取り上げれて子供への遺伝、妊娠、出産がでてきます。
もし兄弟を望むのであれば、ARPKDは25%の確立で発症します
ADでは50%の確立です。
これは遺伝性疾患なので、避けて通れないのですが・・・
兄弟を望むのであれば、それ相当の覚悟を両親は持って欲しいと思います。
劣性遺伝ARPKDは、現在も治療法がありません。
研究も進んでいません。
腎移植、肝移植、透析からは免れないのが現状です。
それは小児期に進行してきます。
大きな判断を両親がしなければいけません。
私の両親も「何とかなる」と簡単に言います
そうしかし簡単ではありません。
ARPKDは移植が必要なのです。
ご家族でそうした場合を含めて
兄弟をどうするのか、話し合って決断して欲しいと思います。
私も移植の際、遺伝子検査を受けました。
遺伝子検査費用は、レシピエントの検査項目に入ってます
結果はARPKDのヘテロでした。
通常ARPKDはホモ接合です。
ヘテロでARPKDはありえません
でも研究者もまだその原因がわからないままだといい
ARPKDの診断をもらいました。
ARPKDの原因遺伝子が、片側には発見されませんでした。
でもその発見できなかった遺伝子の何かが引き金となり
このARPKDを発症させているようです。
でもそれが何であるのか?
わかってないのが現状です。
遺伝子検査でも「原因不明のARPKD」という結果でした。
気持ち的にはスッキリしません・・・。
気になる方は主治医に遺伝子検査を聞いてみてください
または、こちらは有料ですがご紹介させていただきます。
NPO法人 オーファンネット・ジャパン
http://onj.jp/index.html
一般市民および医療関係者に対して、
稀少疾患に対する遺伝子診療の普及、提供、開発、育成支援に関する事業を行い、遺伝子診療を通じて国民の健康増進に広く寄与することを目的として、2007年(平成19年)10月に設立されたそうです。
検査費用もいろいろ疾患ごとですが目安ですが載ってます。
参考にしてください。